『ふつう』をたずねて三千里

社会不安障害・HSP・本態性振戦・毒親持ちのエブリデイ

きみの名は。

私は親にとんでもないキラキラネームを付けられた。
今の時代ならまだしも、40年近くも前に
こんな名前をよくも思いついたねって感じのやつ。


新生活を送る季節
初めて行く場所
初めて会う人


みんな、私がどんな人間かということよりも

この名前を考えたのは誰なのか。
名前負けしないような顔立ちなのか。

そんなことばかりを気にしてくれた。


静かに気にしてくれるならまだしも、
休み時間ごとに教室に集まっては
わざわざ「変な名前の子を見に来ましたー!」と報告してくれる。


優しい子たちは
「かわいいよ!私もろなちゃんみたいな名前になりたかった!」
と励ましてくれたけど。


なんとも言えない惨めなような
情けないような気持ちが
いつも消えなかった。


そして元々消極的で恥ずかしがり屋だった自分に
まったく願っていない他人からの注目。


いつも見られている、
注目されてしまうという感覚が度を超えて
自意識過剰が止まらない。



私はいつの間にか
自分がどうしたいかいうことよりも
名前に似合うように
…いや、それよりも
きちんと振る舞わなければならない
と考えるようになった。

明るくかわいく元気に

というより、そうすることで
中身はちゃんとしている子なんだと、
ふつうの子なんだと思われたかったんだと思う。


名前は変だけど。
親も変わってるけど。
あの子は『ふつう』なんだと
認められたかった。



当の両親はというと
目立つ名前をつけてやったんだから
感謝しろといったスタンス。
周りから変わっていると見られることが嬉しそうだった。

謎である。

なぜこの親から自分が生まれたのか。
何回考えても不思議でしょうがない。


絶対に病院で取り違えられたんだと思う。

思うけど

私は父親にそっくりだ。

現実つらぁーーーーーーーーーーー泣